IH工法



コジョウテックスでは、このほど電磁誘導加熱技術による塗膜はく離システム(IH工法)を導入いたしました。本工法により、環境にやさしく効率的な旧塗膜のはく離が可能になりました。
電磁誘導加熱技術は、原理的には家庭用のIHクッキングヒーターなどと同じものです。
当社ではこの技術を鋼橋や鋼構造物などの塗膜のはく離に利用することに注目し、積極的に取り組んでまいりました。
電磁誘導加熱技術は加熱コイルより発生する磁界中に塗装された金属素地に加熱コイルを近づけると、金属に電流が誘導されて発熱します。
IH工法では、加熱によりはがれやすくなった塗膜をスクレーパーで削りとることで、簡単にきれいに塗膜をはがすことができます。
システムは高周波電源、冷却水循環ユニット、高周波変流器、加熱コイルなどで構成されます。これらの装置は屋外の工事現場でも使いやすいよう配慮され、コンパクトでかつ水やホコリが入らない仕様になっています。
冷却水は強制的に冷却した水を循環させる方式のため、水の管理の手間がかかりません。
各ユニットは実際の現場の施工環境を反映させて従来品に比べて大幅に小型化することで、発電機を含めて2~4トントラック1台に全部の機材が積めるため、幅広い現場で手軽に利用できます。
従来、鋼橋などの塗膜のはく離(ケレン)作業は手工具による方法やブラスト工法、はく離剤工法などが中心でしたが、環境対策や生産性の面で多くの課題がありました。
このIH工法は、環境にやさしく、かつ、スピーディーに旧塗膜をはく離することができます。
IH工法はすでに関門自動車道関門橋などでも試行され、施工性を改善する新技術・新工法として高い評価を得ています。
IH工法の概要はこちらのパンフレット(PDF)をご覧ください。
塗膜はく離に関することは、ぜひコジョウテックスにご相談ください。